【保存版】障害レース完全攻略~初心者向けからガチ予想法まで~
以前更新したこちらの障害記事が、想像以上の反響がありましたので、今回は障害騎手特集を行いたいと思います!!
競馬は、馬7:人3 と言われますが、
障害レースはそれ以上に、人(騎手)を重視したいところです。
というのも、障害レースの場合は、調教から騎手が馬を作り上げていき、レースでも乗り替わることは、ほとんどないからです!
競馬の奥深さは、人と馬のドラマ である部分が大きいので、障害騎手のことをもっと知れば、もっと競馬が楽しめるのではないか!
そう思い、障害レースをメインに騎乗する全騎手をまとめました!
データは2024年1月1日時点でのものです。
実際に取材していた関西の騎手の情報が多めになっています。
「この騎手はこんなエピソードもあるよ!」
というのがあれば、ぜひ教えてください^^
五十嵐 雄祐(イガラシ ユウスケ)
障害勝利数 162
画像提供:ともさん
アポロマーベリックとのコンビで、中山大障害、中山グランドジャンプの両GⅠを制覇!
障害騎手リーディングにも、2009、2010、2015、2018年と、コンスタントにトップを走り続けています!
Twitterでも障害レースの情報を発信中で、たとえ馬券を買わなくても、五十嵐騎手の騎乗馬は気になるようになりました☆ →@50yusuke_j
今後も障害騎手ならではのツイートを、非常に楽しみにしております^^
石神 深一(イシガミ シンイチ)
障害勝利数 119
オジュウチョウサンの主戦を勤めるジョッキー!
2018年の中山大障害は、オジュウチョウサンが有馬記念に出走するため中山大障害を回避しましたが、それでもニホンピロバロンに騎乗し優勝!
「障害界に石神深一あり!」
という印象をファンに与えました。
また、ドラマや映画にもなった漫画「LIAR GAME」の主人公でもある秋山深一は、作者が競馬好きということで、石神深一騎手も由来となっているそうです!
石神騎手の情報は、公認Twitterで知ることもできます!!
井上 敏樹(イノウエ トシキ)
障害勝利数 0
2023年より障害レースでも騎乗開始!
いまのところ勝ち星を挙げられていないが、乗り馬も少ないため、回ってきた少ないチャンスをどれだけ生かしていけるか、注目!
上野 翔(ウエノ ショウ)
障害勝利数 31
愛称:翔くん
画像提供:江頭正広様 @Egs0424Masa30
指を切断しても騎手を続ける男!
落馬事故の影響で、左中指を切断し、騎手を続けることを選択したジョッキーです。
最初、聞いたときは衝撃でした。
何度か一緒に草野球もしたことがあるのですが、左手にはめたグルーブ捌きは、実に巧みでした。
それくらい、指のハンデを感じさせない強さがあるジョッキーです!
こうした背景もあってか、おそらく騎乗依頼があればどんな馬でも引き受け、一生懸命に乗っているイメージです!
実際に、2021年には障害全127レース中、90レースに騎乗し、その年の障害騎手の中では最多騎乗数となりました。
現役の馬で言えば、ピュアヒカリという馬は、とにかく気性が荒くて、ブレーキのついていないスポーツカーのような馬です。
所有する鶴見芳子オーナーでさえも、
「見ているのが怖くて、障害を飛ぶときは目をつぶってしまうのよ」
と、言うほどの馬です。(笑)
そんな馬ともコンタクトを取って、レースに挑み続けるのが上野翔騎手。
指の切断、という恐怖を乗り越えたからこそ、もう前に進むしかない!という姿勢が、レースからも見て取れます!
(引退)植野 貴也(ウエノ タカヤ)
障害勝利数 135
愛称:ショクノ
障害界では、うえの(上野、植野)騎手が2人いるため、記事等で誤りを防ぐために、記者の中では植野騎手を「ショクノ」騎手と呼んでいます。(笑)
鈴木ショータ的な分析で言えば、
「とにかくガッツが凄まじく、ガシガシ追える騎手」
というイメージがあります!
平地のジョッキーで例えると、和田竜二騎手のイメージです!
積極策も多く、馬に諦めさせない、集中させるレースが多く、植野騎手が乗ったら真面目に走るようになる馬が多いです。(笑)
初障害の馬は、平均すると回収率60%前後と低いのが普通なのですが、植野騎手は、初障害でも攻めた騎乗が多いため
単勝回収率129%
複勝回収率141%
という凄まじい成績なんです!!
初障害の植野騎手は買い!!
という格言を、ここに記しておこうと思います!(笑)
障害馬の中でも、シゲル〇〇 という馬に乗ることも多く、
森中蕃オーナーとのコンビでも
単勝回収率150%
複勝回収率119%
馬券的にはかなり頼りになるジョッキーなので、覚えておきたいです!
江田 勇亮(エダ ユウスケ)
障害勝利数 46
ジョッキー界イチのロングヘア!!(たぶん)
2010年前後には、オープンガーデンとのコンビで、GⅠ制覇もあと一歩のところまで迫りました。
2021年には、自身でもコンビ最多となる4勝を挙げた、ノワールギャルソンとの活躍が期待されましたが、レース中にノワールギャルソンが心房細動を発症し、落馬。
江田勇亮騎手も、3か月の休養を余儀なくされました。
2021年は、最終的な騎乗数は13レースで、馬券圏内なし。
1998~2020年までの間に、馬券内なしだったことはなく、今一番厳しい状況かもしれません。
復帰を心待ちにしたいと思います!!
大江原 圭(オオエハラ ケイ)
障害勝利数 34
身長が168cmあり、長身のイメージが強いジョッキーです!
騎手のなかでは、比較的高いほうと言えるでしょう。
176㎝松本大輝
174㎝西谷誠
173㎝小牧加矢太
172㎝太宰啓介
171㎝森一馬
170㎝武豊
父の大江原隆元騎手は、障害GⅠを3勝しています。
まだ重賞勝利はないため、今後の活躍が期待されるジョッキーです。
(引退)大庭 和弥(オオバ カズヤ)
障害勝利数 34
※画像募集中 shotasuzuki.info@gmail.com
デビュー当時から、穴ジョッキーとして定評があります!
単勝万馬券勝利が、実に8度もあるジョッキーです。
たぶん馬券買う我々競馬ファンですら、死ぬまでに単勝万馬券は8回も当てられないと思います(笑)
改めて調べてみたところ、単勝回収率が凄まじいです。
2008年 150%
2007年 115%
2006年 129%
2005年 47%
2004年 166%
2003年 145%
2002年 115%
2001年のデビューから障害レースにも騎乗していましたが、2013~2015年には、一時障害レースの騎乗を辞めていました。
しかし2016年から、再度障害レースにも乗るようになり、今に至ります。
2016年以降は、毎年0~1勝と、大きな活躍はできていませんが、同じラーメン好きとしては、応援せずにはいられません!!
ラーメンの情報などは、大庭騎手のアメブロにて!(笑)
大庭和弥オフィシャルブログ「走るのは馬ですから~」Powered by Ameba
小野寺 祐太(オノデラ ユウタ)
障害勝利数 35
障害レースに乗るようになった2012年から、3年間0勝という苦しい状況でしたが、そこからコンスタントに勝ち星を挙げて、2021年には、自身最多の障害6勝をマーク!
それも全て1番人気以外でのもの!
2021年は
単勝回収率177%
複勝回収率130%
で、ひっそりと活躍し始めているジョッキーです。
2022年に関西に拠点も移し、自ら突破口を切り開いていく姿勢からも応援したいジョッキーの一人です!
2023年も勢いはとどまらず、自己ベストとなる8勝をマーク!
単勝回収率も
2022年120%
2023年141%
と、確実に結果を残しています!
金子 光希(カネコ ミツキ)
障害勝利数 65
2019年シングンマイケルとのコンビで、中山大障害で初GⅠ制覇!
翌年にがんのため他界してしまう、高市圭二調教師にとっても、最後であり最初のJRA-GⅠ制覇となったドラマチックなレースでした。
しかしその後、シングンマイケルも、レース中の落馬の怪我で予後不良。
そのショックから、金子騎手は一時、騎手としての仕事を休業しました。
それほどまでに、馬を愛するジョッキーです!
平地の免許は返上しているようで、障害一本のジョッキーです。
他にも平地免許を返上しているのは、
平沢健治(引退)
植野 貴也(引退)
西谷 誠
北沢 伸也
の4名しかおらず、数少ない障害専門ジョッキーです!
美浦所属では、唯一の障害専門ジョッキーですね。
アメブロの更新もあるので、レッツ読者登録!
金子光希オフィシャルブログ「そらとぶおにいちゃん」Powered by Ameba
(引退)北沢 伸也(キタザワ シンヤ)
障害勝利数 160
平地の免許を返上している障害専門ジョッキー!
2014年中山大障害で、代打騎乗だったレッドキングダムでGⅠ勝利!
とにかく明るい方で、レース後のインタビューでも気さくに話してくれます!
橋田満厩舎とのコンビが多く、鈴木ショータも以下のような格言を作っています!
”スズカ” の馬に乗っていることも多いで、見かけた要チェックです!!
草野 太郎(クサノ タロウ)
障害勝利数 51
2017年から、毎年、年間87~91鞍という非常に多いレースで騎乗し、障害レースでその名を見ることが多くなってきているジョッキーです!
とにかく数は乗っているので、トータルの回収率は75%と平均的ですが、単勝10倍以下の人気馬に絞れば、
単勝回収率89%
複勝回収率81%
と、人気以上に走らせ、確実に結果も残しています!
まだ同一の馬では、2勝までしかしておらず、名馬と巡り合うのは運だけだと思われます。
2022年現在は、父オルフェーヴル、母ポルトフィーノという、父は逸走、母は落馬という難しさのあった両親を持つ、ポルトラーノとのコンビで、2勝を挙げています。
去勢もされていますが、障害初戦でも落馬をしている馬(当時は小野寺騎手)で、僕なら怖くて乗れませんが(笑)
ポルトラーノとのコンビで、大仕事をやってのけるかもしれません!
【2023年追記】
2023年には、エコロデュエルという馬と巡り合い、3勝をマーク!重賞制覇も成し遂げ、GⅠ中山大障害でも3着と、存在感を示しました!
(引退)熊沢 重文(クマザワ シゲフミ)
障害勝利数 257
愛称:クマちゃん
障害騎手のレジェンド!
2022年現在、JRA騎手では柴田善臣騎手、小牧太騎手に次ぐベテラン54歳のジョッキー!
それに続くベテランの横山典弘騎手、武豊騎手の5人を総称して、競馬界の5爺(5G)と呼ぶそうです。(笑)
でもベテランだからこそ、成し遂げられる記録もあるんです!!
熊沢騎手は、2021年には、障害歴代最多勝記録を打ち立てました!
1991年有馬記念で、単勝万馬券の大穴ダイユウサクに騎乗し、1.7倍の圧倒的人気メジロマックイーンを破ったことで有名。
1988年オークスでは、10番人気コスモドリーム
2005年阪神JFでは、8番人気テイエムプリキュア
それぞれ大穴で、平地GⅠも制する活躍です!
2012年にはマーベラスカイザーで、中山大障害で障害GⅠも制覇!
平地、障害の両方でGⅠを勝ったのは、熊沢騎手と、柴田大知騎手の2人しかいない大偉業です!(グレード制導入後)
54歳とは思えないタフな騎乗が多く、
「最後まで諦めない騎乗!」
と、競馬記者たちの間でも定評があります。
体もタフなことで有名で、「不死身の男」として、落馬しても無事であることが確認されると、
「さすがクマちゃん!」
と、周囲はいつも感心していました。(笑)
障害では最年長ジョッキーとして、今なお最前線で活躍する熊沢騎手!
いくつになっても、”クマちゃん” と関係者、ファンから愛されてるジョッキーです!
今後も力強い騎乗に注目!!
黒岩 悠(クロイワ ユウ)
障害勝利数 52
画像提供:江頭正広様 @Egs0424Masa30
キタサンブラックを支えた、縁の下の力持ち!
キタサンブラックの調教で、最も騎乗していたのが、実はこの黒岩騎手!
調教で騎乗した騎手と、その回数を調べてみたところ、想像以上に圧倒的でした。(笑)
77回 黒岩悠
2回 荻野極、浜中俊
1回 武豊、北村宏司、水口優也
調教で騎手がこれほどまで乗ること自体が、そもそも珍しいのですが、それもレースで乗るわけではない黒岩騎手が、ここまで任されいることはすごいことです!
重賞制覇にはまだ届いていませんが、キタサンブラックを管理した清水久詞厩舎の障害馬は、全101走のうち、73走が黒岩騎手が手綱を取っています!
黒岩騎手史上の中でも活躍している、 マイネルレオーネ、ホッコーメヴィウスの2頭の現役馬で、清水調教師との悲願を達成するかもしれません!
【2023年追記】
2022年には、ホッコーメヴィウスとのコンビで初重賞制覇!
2024年には、イロゴトシとGⅠを制す活躍!!
小坂 忠士(コサカ タダシ)
障害勝利数 99
画像提供:江頭正広様 @Egs0424Masa30
まだ鈴木ショータが記者としてデビューして間もないころ、恥ずかしながら障害騎手全員の顔を把握していなかったため、一緒に取材に行く元競馬ブックの山田理子トラックマンから、小坂騎手の特徴を教えていただいたところ、
「肌がきれいな人」
とのことでした。(笑)
そんなことで、僕の中では、小坂忠士騎手=肌がきれいな人 で覚えています。(笑)
競馬場で小坂騎手を応援するときは、小坂騎手の毛ヅヤならぬ ”肌ツヤ” にも注目してください!(笑)
個性的な馬とのコンビが多く、菊花賞馬のビッグウィークを、初障害で勝利に導いたり、タマモプラネットという馬での大逃げも、観客を沸かせました!
最も有名なのは、九州産馬コウエイトライとのコンビです!
阪神ジャンプSを、なんと4勝!(うち小坂騎手が3度騎乗)
同一重賞4勝は、JRA史上最多記録だそうです。
正確に言うと、
2006年→1着
2007年→1着
2008年→1着
2009年→故障で未出走
2010年→1着
なので、実質4連覇とも言えます!
そもそも、初めて阪神ジャンプSを制したときは5歳。
そして2010年には、9歳牝馬ながら1着ってすごくないですか!?
ちなみに、2011年も出走しましたが、5着と敗れ、それが引退レースともなりました。
牝馬として10歳まで走ったコウエイトライですが、おそらくこれもJRA最高齢タイの記録です。
他にも牝馬として10歳で出走したのは、
ウィッシングデュー
リバティーホール
メイショウツレヅレ
の3頭しかいません。
そんな個性派牝馬とタッグを組んでいた、小坂騎手。
今後もどんな個性派と出会うのか、楽しみです!
小牧 加矢太(コマキ カヤタ)
障害勝利数 21
2022年デビュー
画像提供:江頭正広様 @Egs0424Masa30
父はJRA騎手として活躍する小牧太騎手!
障害専門騎手として、異例のデビューを果たしました!
現役のJRA騎手の中でも、3番目の高身長ですね。
176㎝松本大輝
174㎝西谷誠
173㎝小牧加矢太
172㎝太宰啓介
171㎝森一馬
170㎝武豊
鈴木ショータも、馬術競技に関しては無知なので、乗馬歴40年の馬仲間に、小牧加矢太騎手について聞いてみました!
①小牧加矢太騎手の受賞歴を競馬に例えると、どんなイメージでしょうか?
ジュニアライダー(資格14~18才)→菊花賞
ヤングライダー(資格16~22才)→ダービー
全日本障害馬術選手権→有馬記念
というイメージでしょうか。
馬術界のビッグタイトルを手にしてきたことがお分かりいただけるかと思います。
②実際の騎乗ぶりを見てどうですか?
鐙が短く前傾姿勢ですね。
小牧加矢太騎手は、173センチと身長が高く、「騎乗バランスの安定」がこれからの課題かと思います。
③馬術と障害レースは何が違いますか?
やはり同時に競うこと、すなわち「頭数」が大きな違いかと思います。
馬術障害は順次1頭で、飛越コースの完走と完走タイムを争う競技です。
スタートはブザー、ベルの指示、会場入場後45秒以内にスタート。
落馬は失権、障害落下は減点、馬が障害拒否2回で失権となります(世界馬術、日本馬術ルールに従う)。
競馬の障害レースの場合は、障害物を飛越さえすれば良いという点も、馬術とは違いますね。
④ぶっちゃけ、リーディング1位になれそうですか?
狙えるのではないでしょうか。見てみたいですね。
ただリーディングは、早くても3~5年先でしょうか。
競馬の障害騎手はベテランがたくさんいますからね。
何より、落馬引退が怖いですから、まずは無事にレースを終えてほしいですね。
元競走馬も!乗馬の魅力、聞いてきました!
こちらの記事でも、乗馬界から見た小牧加矢太騎手の凄さを解説していただいています!
坂口 智康(サカグチ トモヤス)
2024年デビュー!
小牧加矢太騎手の障害専門騎手誕生をきっかけに、騎手の夢を叶えた調教助手出身のジョッキー!
慎重は172.5㎝あり、現役でも4番目の高身長!
176㎝松本大輝
174㎝西谷誠
173㎝小牧加矢太
172.5㎝坂口智康
172㎝太宰啓介
172㎝太宰啓介
171㎝森一馬
170㎝武豊
「障害専門騎手」という分野が誕生したことで、より多くのライダー(馬術経験者)も、ジョッキーを目指すことができるようになりました!
障害騎手不足が進んでいる障害界で、小牧加矢太&坂口智康両騎手で、新しい未来の可能性を切り開いていってほしいですね!
白浜 雄造(シラハマ ユウゾウ)
障害勝利数 130
スプリングゲント、テイエムドラゴンで障害GⅠを制覇!
2010年のスプリングカエサルとのコンビでは、着地のミスで両足が鐙から外れるアクシデントがありながらも、2着に好走!
今見ても、すごい姿勢です!
非常に冷静で落ち着いた方で、”眠れる獅子” というキャッチフレーズはどうでしょうか?!(笑)
関係者からの信頼も厚いようで、2000年以降は、長い間、安定して50鞍前後の騎乗数があります。
2021年には、自己最多となる71レースに騎乗!(障害レースが年間127レース)
それまでの最高が、2003年の65鞍でしたので、キャリア25年目の今も、まだまだ進化し続ける ”進撃の白浜騎手” と言えるでしょう!
鈴木ショータ的な名コンビとしては、ルールプロスパーという馬を挙げたいと思います。
今でこそオジュウチョウサンが、10歳で中山大障害で1着!という快挙も成し遂げましたが、
ルールプロスパーも10歳馬ながら京都ハイジャンプ(GⅡ)を制しました。
その当時の2着馬マサライトも11歳で、高齢馬2頭の1.2着となりました。
障害レースは、馬の体力勝負だけでなく、
レースでの対応力
飛越の技術
メンタル
など、まさに心技体の全てが同じくらい求められるため、ベテランホースだからこそなしえる勝利もあるのだと、驚きと感動を覚えました。
ちなみに京都ハイジャンプが行われる、京都3930mは年に1回しか使わないコースで、
「3段跳び」という特殊な障害があるので、いっそうベテランの技術が生きたのだと思います。
騎手のゲームでも、3段跳びは本当に難しいので、ぜひゲームで体感してみてください(笑)
鈴木 慶太(スズキ ケイタ)
障害勝利数 7
画像提供:江頭正広様 @Egs0424Masa30
同じ名字であり、同じ静岡県出身ということもあり、勝手に親近感を覚えているジョッキーです(笑)
ただ、あまりレースで見られる機会が少なく、2021年は5鞍のみ。
2004年~2022年の間で、障害勝利数は7勝のみで、中には6年勝てない時期もあり、
JRA騎手による最長勝利間隔記録を更新してしまったそうです。(そんな記録があるんかい)
親近感のあるジョッキーだけに、鈴木騎手が勝つときはもちろん◎を打てるように、見極めたいです!!
高田 潤(タカダ ジュン)
障害勝利数 138
平地と障害の両方のレースを乗りこなす二刀流ジョッキー!
平地ではドリームパスポートとのコンビで重賞勝ちを決め、障害ではキングジョイでGⅠも勝っています!
また、ある年には
土曜日に障害GⅠの中山大障害に騎乗し
日曜日は平地のGⅠ有馬記念に騎乗する
という珍しい記録も作りました!
障害レースの魅力をメディアで語ることも多く、以前ラジオに出演していた際に、
「障害初戦で逃げることはほとんどないですね。障害では競馬を教えていくことが大事なので、障害初戦は特に競馬を覚えさせることを大切にしています。」
とお話ししていました。
そのことをヒントに #勝手に競馬格言
障害2戦目の高田潤Jは買い!
という格言を、心の中に作っています。
しっかり初戦で教えたことが、2戦目に生きることが多いんですよね!
ファンサービスにも熱心で、率先してファンイベントなども盛り上げてくれるジョッキーです!
ツイッターなどのSNSも積極的に更新してくれるのでぜひフォローしてみてください!
また面白い記録として、毎年9月に行われる阪神ジャンプSで9年連続で連対(2着以内)しています!
鈴木ショータの中で高田騎手は、ミスター阪神ジャンプS!だと思っています(笑)
2010年から2018年までこの記録は続いており、2019年は3着でしたが、10年連続馬券圏内というのもすごい!!
2020年は阪神ジャンプS自体が、中京競馬場での開催になってしまい、4着と馬券圏外になってしまいました。泣
(引退)高野 和馬(タカノ カズマ)
障害勝利数 23
※画像募集中 shotasuzuki.info@gmail.com
2017年に自身初の年間未勝利に終わってしまい、それ以降も0~1勝と苦しい状況が続いています。
それでも、かつて所属していた、小檜山悟厩舎のバックアップもあり、2021年は、全21鞍中、10鞍が小檜山厩舎の馬でした。
師匠の定年もあと2年と迫っているので、それまでに状況を打開したいところです!
田村 太雅(タムラ タイガ)
障害勝利数 10
愛称:たむたむ
騎乗数の多かった坪憲章、沖芳夫、作田誠二厩舎が解散してしまい、現在は、村山明厩舎に所属し、調教から手伝っています。
それでも騎乗数が減っており、
2019年25鞍
2020年23鞍
2021年8鞍
となっており、現状突破したいところです!
独特の丸まった騎乗フォームが目立つので、レースの時は見つけやすいです!(笑)
中村 将之(ナカムラ マサユキ)
障害勝利数 62
浅見厩舎の障害馬に、中村騎手あり!
普段の調教から、浅見厩舎の調教を手伝うことも多く、障害馬を任されることも多いジョッキーです!
浅見厩舎の3歳障害デビュー馬は追いかけろ
というものを作っていますが、その背中に中村騎手がいることも多いんです。
3歳8月に障害初勝利を挙げたハルキストンとは、オープン競走も勝ち、重賞でも5着に健闘!
スマートアペックスも、3歳8月に早くも障害初勝利を挙げ、中村騎手とのコンビで、GⅢ東京ジャンプSを制す活躍をしています。
浅見厩舎と中村騎手の、3歳からの障害馬作り が鈴木ショータ的な注目ポイントでした。
浅見秀一厩舎は、2022年に解散してしまうので、今後の中村騎手の騎乗厩舎の変化に注目です!
難波 剛健(ナンバ ヨシヤス)
障害勝利数 67
愛称:なんちゃん
上記の中村騎手と同じように、浅見厩舎の障害馬と言えば、難波騎手が挙げられます。
鈴木ショータ的分析によると、難波騎手は、置き障害(新潟、福島、中京)のコースを、飛ばすのが上手いと思っています!
実際に勝率を調べてみると
置き障害 11.0%
固定障害 5.2%
と、倍以上の差がありました!
スピードのある馬を、(難易度の低い置き障害コースで)ビュンビュン飛ばしていくのが、上手いのだと思われます。
実際にスピードの出る平地のレースでも、
2020年 中京新馬戦 クープドクール 1着
2019年 中京新馬戦 ボランテレオ 1着
と結果を残しています。
平地の難波騎手も要注意!!
西谷 誠(ニシタニ マコト)
障害勝利数 196
障害GⅠを、キングジョイ、マルカラスカル、ゴッドスピードで計4勝!
2006~2008年には、3年連続で障害騎手リーディングを獲得!
2021年には、息子の西谷凛騎手もデビューしました。
JRA現役騎手では、トップレベルに背が高いです!(笑)
176㎝松本大輝
174㎝西谷誠
173㎝小牧加矢太
172㎝太宰啓介
171㎝森一馬
170㎝武豊
レースでも、そのリーチの長さから、一目でわかります!
平地の騎手で例えると、「障害界のノリさん」というイメージです!
馬の気持ちを優先する騎乗が多い横山典弘騎手のように、馬の機嫌やリズムを大切にするレース運びが多いです!
鈴木ショータ的な名コンビでは、ディードとメメニシコリという馬。
ディードという馬は、なんと障害デビュー22戦目という苦労を超えて、勝ち星をつかみました!(たいていそこまで勝てないと引退します)
未勝利で終わってしまいましたが、メメニシコリという馬とのコンビも好きでした。
2着が3回
3着が9回
いつもあと一歩まで迫ってくる姿が好きでした。
西谷誠騎手からは、記者時代に障害レースの面白さを教えていただきました。
「障害レースは、結局1つ1つの障害を越えていく時に、いかにロスを抑えられるか、が大事ですから。そこでの消耗が、最後の直線の手応えになってくるので」
ということを、パトロール映像を見ながら教えていただきました。
それを聞いてから、障害レースの奥深さを感じ、復習するときは、ちゃんと1つ1つの飛越をチェックするようになりました!
元競馬ブックの山田理子トラックマンの取材によると、
「障害に向くのは芝のマイルで切れる馬か、1800ダートで走っている馬」
というヒントを西谷騎手が出してくれています!!
参考記事:西谷J語録「芝のマイル、ダート1800m」(山田理子)
伴 啓太(バン ケイタ)
障害勝利数 23
見た目はちょっぴりヤンキー伴啓太騎手!(単純に染めているだけです笑)
同じ学校のクラスにいたらモテるタイプだと思うんですよね。(笑)
平地時代には、福島1150mで、13番人気プレミアムゴールドという馬で、馬券を取らせてもらった恩人です。
競馬場で
伴!
伴!!
伴!!
と叫んでいたら、周りから「競馬場で初めて、伴って叫んでる人見たわ」と感心?されました。(笑)
そんな思い出の伴騎手は、2019年から障害レースにも乗るようになりました!
実はかなり期待している障害ジョッキーです。
2019年から、勝ち星も、1勝→3勝→4勝と、着実に伸ばしています!
障害で11戦もして、なかなか勝ち切れないでいたクラウンディバイダという馬では、乗り替わり初戦で1着!
それも、今までの後方待機策から一変して、逃げの手を打ち、新しい一面を引き出しました。
その後も、同じコンビでOPレースも勝利!
善戦止まりだったクラウンディバイダを、完全に覚醒させました!
それ以外にも、10戦して馬券内のなかった最低人気のグリニッチヴィレジでも3着!(これは◎にしていたので、興奮しました笑)
ブルーガーディアンという馬に関しては、38戦しても2.3着止まりだった馬で、
江田勇、上野、大庭、石神、平沢といったジョッキーたちが試行錯誤するも勝てない馬でした。
ブルーガーディアン自身が転厩、という外的要因もありましたが、500㌔前後で走っていた馬を、478㌔まで絞り込んだことが奏功して、見事1着!
障害レースは、騎手が調教から馬を作っていくので、伴騎手の仕上げが好結果につながったのかもしれません!
ブルーガーディアン自身が、6年6カ月28日ぶりの勝利となりました。
これはペルーサが保持していた
5年3カ月8日を塗り替える、JRA史上最長間隔勝利となりました。
障害の未勝利戦、という決して大きな光を浴びることのないレースですが、鈴木ショータ的には大きな衝撃を受けました。
伴騎手と出会って覚醒する馬が多いことから、
伴再生工場
と勝手に命名しています。(笑)
伴騎手自身が、2019年から障害に乗り始めて、まだまだ伸びしろのあるジョッキーなので、今後さらなる活躍をするのではないか?!という楽しみを持っているジョッキーです!!
(引退)平沢 健治(ヒラサワ ケンジ)
障害勝利数 115
画像提供:江頭正広様 @Egs0424Masa30
オジュウチョウサンの主戦を務める石神深一騎手とは、同期にあたるジョッキーです!
オジュウチョウサンを相手に、タイセイドリームやタガノエスプレッソといった馬たちとのコンビで、オジュウと石神騎手を脅かす存在になっています!
2020年の京都ジャンプSでは、1.1倍のオジュウチョウサンを封じ込め、障害レース13連勝中だったオジュウをついに負かしました!
今後も、人馬のライバル対決が見どころです!!
常に冷静なイメージで、取材時でも、ハキハキとわかりやすく話してくれる方です!
鈴木ショータ的な分析で言えば、安定感のある騎乗がセールスポイントで、どんな馬とも呼吸が合う!という印象です!
実際に、乗り替わりでの成績も
単勝回収率115%
複勝回収率110%
と、人気以上に走りまくっています!
障害レースは、調教から人馬一体となって馬を作っていくため、「乗り替わり」というのは平地のレース以上にマイナスが伴います。
そんな中でも、人気以上に走らせている平沢騎手の ”安定感” は素晴らしいのではないでしょうか!?
2017年には、マックスドリーム、メイショウヤギリ、ウインレーベン、ピースメーカー、ツジスーパーサクラと、全て異なる馬で、騎乗機会5連勝を達成!
これはJRA新記録だそうです!
48グループヲタだった立場から言うと、
「平沢健治」
という名前を見るたびに
あれが北川謙二だ~♪
というメロディーが流れます。
”けんじ” つながりで言えば、、川又賢治(かわまたけんじ)騎手もいるのですが、響き的には
あれが平沢健治だ~♪
という方が響くんですよね。(笑)
競馬場で、「平沢騎手ってどの人?」と聞かれたら、リズムに乗って
あれが平沢健治だ~♪
と教えてあげましょう。(笑)
水沼 元輝(ミズヌマ ゲンキ)
障害勝利数 1
名前の通り、元気とガッツ溢れる騎乗が、平地でも障害でも目立っています。
障害に臆することなく立ち向かっていくメンタルは、レースにおいても武器になりそうです!
ただ2023年に障害デビューしてから、すぐに落馬も経験しています。
事故等で人のメンタルは変化することもあるので、今後の騎乗スタイルにも注目です!
ちなみに鈴木ショータは、小学生の頃、一輪車に乗ってる時に、救急車に運ばれるほどの怪我を負い、その日から一輪車に乗ることはできなくなってしまいました。(笑)
上原博、西田厩舎との関係性も深く、厩舎に馬を任せてもらえる障害レースで、より結びつきを生かしていけるか。
蓑島 靖典(ミノシマ ヤスノリ)
障害勝利数 45
2010年中山大障害で、バシケーンとのコンビで、10番人気で大金星のGⅠ制覇!
1934年から始まった中山大障害史上でも、二桁人気の勝利は、このバシケーンと、2001年の ユウフヨウホウ(10番人気)の2頭のみだと思われます。
同期には、石神深一、大庭和弥、小坂忠士 、難波剛健、平沢健治騎手らがおり、現在の障害界を引っ張っていっています!
森 一馬(モリ カズマ)
障害勝利数 97
愛称:森ピン
2019~2021年で障害リーディング3連覇中の、今最も勢いのあるジョッキーです!
1993年生まれのジョッキーで、今後さらなる活躍も期待されています。
メイショウダッサイとのコンビで、20代にして早くも中山大障害、中山グランドジャンプの両GⅠを制覇!
また、平地の重賞レースでも、 マジェスティハーツ、ラインスピリットといった馬たちと走っていた、二刀流ジョッキーです。
障害レースでは、”メイショウ”の松本オーナーの馬に乗ることが多く、馬主別の騎乗数は、2位の馬主が20鞍に対し、松本オーナーの馬では85鞍という圧倒的な数字です。
障害のメイショウに森一馬あり!
とにかく ”爽やか好青年” というフレーズがふさわしく、これほどまでの好青年を見たことがありません。(笑)
姿勢の良さも際立っており、もともと高い身長が、さらに大きく見えます。
176㎝松本大輝
174㎝西谷誠
172㎝太宰啓介
171㎝森一馬
170㎝武豊
レースでは、ポジション、コース取りに定評があります。
他のジョッキーに森一馬騎手のことを聞いても、
「周りがよく見えてるよね。勝てるポジションにいつもいるよ」
と、先輩ジョッキーも舌を巻いていました。
平地の騎手のイメージでは、ルメール騎手や川田騎手のように、
「いいとこいるな~!」ということが実に多いので、ポジション取りに注目してみてください^^
鷲頭 虎太(ワシズ コタ)
障害勝利数 0
2023年より障害騎手デビュー。
トレセン関係者からは、「身体能力が高く、バランス感覚は良い」との声も。
23年11月18日の障害レース初騎乗で、いきなり9番人気3着と、存在感を示しました。
平地でも10勝を挙げているにも関わらず、2年目19歳で、思い切った決断。
他の騎手よりも3キロ減があるうちに転向した、との見方もあります。
小牧加矢太騎手が、障害専門騎手として、減量特典もある中で活躍していることから、それに倣った形かもしれません。
加矢太騎手が作った前例に倣って、今後も減量特典のあるうちに障害騎手デビューするジョッキーが増えるかもしれませんね!
SNSでも投稿しているのでチェック!
ちなみに鷲頭騎手の出身は、函館競馬場の近く。
ご実家はパン屋さんです。
以上が、2024年時点で障害で主に活躍するジョッキーたちになります!
競馬ファンの中でも、「障害レースはやらない」という方も多いと思いますが、
せっかく一生懸命走っている人馬がいるなら、存分にエキサイティングしたくないですか!!?(笑)
障害レースに関する情報が、ネット上にも多くはないので、なかなか障害レースの楽しみ方を知ることができないのもの現状です。
そのため、当ページから障害ファンの増加につながれば良いかな、と思っています!
Twitterなどでも #障害盛り上げ予想
週末に障害レースの予想を発信しているので、ぜひレース観戦を楽しむスパイスとしてご利用いただければと思います!
ちなみに、栗東の障害ジョッキーたちは、将棋好きの方も多く、トレセンの障害ジョッキー控室は、こんなものまで(笑)
将棋好きの方は、親近感が沸くかも!!?(笑)
ぜひジョッキーにも注目して、障害レースをお楽しみください!
【保存版】障害レース完全攻略~初心者向けからガチ予想法まで~