沖縄に、競馬があったことをご存知でしたか?
戦前は沖縄にも、競馬があったそうです!
「速さ」ではなく、「美しさ」を競った琉球競馬
そして沖縄だけで198か所もあったとされる「馬場」の一部を探索してきました!
全くネットにも情報が存在しない、「琉球競馬」の痕跡を、このページにまとめておこうと思います!
琉球競馬は、1600年~1943年頃に行われていたとされる競馬です。
現代のように何十頭で走るのではなく、1対1のマッチレース。
それも、「速さ」を競うのではなく、「美しさ」を競っていたそうです!
現在の競技で言えば、フィギュアスケートや、シンクロナイズドスイミングのようなイメージでしょうか。
なぜ「美しさ」を競うようになったのか。
沖縄現地で聞くことができた仮説は、以下の3つ。
①「速さ」を競えるほど、平坦な土地や、真っすぐ伸びた直線が少ないから。特に首里城周辺は、石畳になっており、馬が全力疾走できる路面でなかった、と言われています。
確かに沖縄は、坂やカーブが本当に多い地形でした。
②馬を使って水を運ぶ際、なるべく水をこぼさないように、速さよりも安定した歩き=綺麗な歩き方、が必要な能力とされたから。海に囲まれた沖縄らしい仮説かもしれません!
③貿易や交流のあった異国に、馬を贈る際に、綺麗な歩様の馬が優秀とされていたから。
「競馬」というのは、土地土地で、必要とされる能力が違っていたことが伺えます。
反対に、帯広のばんえい競馬は、「重い荷物を運ぶ」という能力が必要とされていたため、現在でも、ソリを曳く競馬になっていますね。
馬場跡巡り
ここからは、実際に巡っていった馬場跡を紹介していきます!
1対1のマッチレースで、長さは200mほどだったコース跡です。
先に言っておくと、もう「馬場跡だった」という記録自体がほとんど消滅してしまっており、かつて198か所あったとされる馬場も、もうどこにどんな規模であったのか、ほとんどわからない状況のようです。
数少ない手がかりを頼りに、実際に足を運んでみました!
https://www.google.com/maps/d/u/1/edit?mid=1hntlKl495_ZYjGuMee9nFkj5k72i7flB&usp=sharing
全てこちらの「ウマップ」でもご覧いただけます!実際に行く際には、↑ウマップはグーグルマップと同期できるので便利です!
今回の馬場跡巡りは、元騎手の岡部幸雄さんにも一部ご案内いただきました。
岡部さんの助けもあって多くの発見もありました!この場を借りて御礼申し上げます。
- ①仲原馬場(ナカバル馬場)
- ②大兼久馬場跡/大兼久節の碑(オオガネク馬場跡)
- ③松田の馬場跡(マツダの馬場跡) 現:宜野座村立松田小学校
- ④石川公園
- ⑤カタノー馬場跡
- ⑥野里馬場跡(ノザト馬場跡) 現:道の駅かでな
- ⑦馬場都市緑地
- ⑧砂辺馬場公園(スナベ馬場公園)
- ⑨千原馬場(センバル馬場) 現:琉球大学
- ⑩平良真地跡(テーラマージ跡)
- ⑪松崎馬場跡(マツザキ馬場跡)
- ⑫崎山馬場御座敷跡(サキヤマババウサンシチ跡)
- ⑬古波蔵馬場(コハグラ馬場跡)
- ⑭小禄馬場入口広場(オロク馬場入口広場)
- ⑮高嶺のンマイー跡 (タカミネ馬場跡)
- ⑯保栄茂の馬場(ビンの馬場)
- ⑰友寄馬場公園(トモヨセ馬場公園)
- ⑱座波馬場跡(ザハ馬場跡)現:糸満市立兼城小学校
- ⑲東風平公民館(コチンダ公民館)
- ⑳与座区コミニティーセンター(ヨザ区コミニティーセンター)
- ㉑新城公民館(アラグスク公民館)
- ㉒津波古馬場跡(ツハコ馬場跡)
- ㉓小谷農村広場(オコク農村広場)
- ㉔新里馬場跡(シンザト馬場跡)
- ㉕佐敷馬場跡(サシキ馬場跡)
- ㉖手登根馬場跡(テトコン馬場跡)
- ㉗屋比久馬場跡(ヤビク馬場跡
- ㉘赤道馬場(アカミチ馬場)
- ㉙知名馬場(ちな馬場)
- ㉚玉城垣花馬場(タマグスクカキノハナ馬場)
- おまけ
- まとめ
琉球競馬跡地では、最も綺麗に残っている馬場。
馬場跡巡りをするなら絶対に訪れたい場所です。
1対1の2頭立てで、「足並みの綺麗さ」を競った競馬のため、コースは直線のみで、長さも300mほどしかありません。
流鏑馬などで使われていた、京都の下鴨神社の馬場と非常に似ています。
京都の「下鴨神社」
史跡案内板もあるため、ここが馬場跡だったとすぐにわかります。
条例で、この土地は形状を変化させることが禁じられているため、今後も馬場跡は綺麗に守られていきそうです。
道路の案内板にも記載されているほどで、全馬場巡っても、異例の扱われ方でした。
近くには古宇利大橋や、美ら海水族館などの観光スポットもあるので、合わせて巡りたい馬場です。
古宇利大橋
美ら海水族館
馬場跡だった証として、石碑があります。
訳)名護の大兼久は、馬を走らせて面白い場所であり
舟遊びをして楽しいのは、我が名護の浦泊である
街角にひっそりと石碑が佇んでいるだけですが、他の馬場跡は石碑もないところがほとんどなので、痕跡を見つけられるだけでも貴重な場所です。
【琉球競馬豆知識】
かつて沖縄だけで、馬は3万頭以上いたそうです。
現代でもサラブレッドの生産は年に8000頭ほど。それを考えると、当時は人にとって馬は、かけがえのない存在だったことが伺えます。
https://goo.gl/maps/SWwxjTuZXJB6sf2T8?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆
現在は小学校の校庭になっている馬場跡。
残念ながら馬場跡の名残を見つけることはできませんでした。
【琉球競馬豆知識】
馬場は、当時から小学校の運動会や、綱引き、集会などに使われていたそうです!
https://goo.gl/maps/vvkMy3W78gWshAn66?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆
行った後に調べてみたら、実は馬場跡だった、という場所。
狭い沖縄のなかに、かつて198か所もあった、と言われている馬場跡だけに、何気なく通っていた場所も、元馬場だった可能性が高いです。
ただ、こちらの地域では、「美しさ」を競う琉球競馬とは異なり、「速さ」を競う競馬も行われていたのでは、という話もあります。
今は広場として利用され、この日も「ヤギフェスティバル」が行われていました。
闘牛でも有名な、沖縄県うるま市の石川という町です。
ちなみに闘牛場は、入場料2500円(成人男性)でした。
https://goo.gl/maps/bNATUiBubr553zA58?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆
変わった石碑がある馬場跡。
こうした石碑や、あらましが刻まれているのは貴重な部類です。
周りは畑のみで、普通に観光で行っても絶対に見つけられない場所にあります。
https://goo.gl/maps/QE59ex7JnwUraPvm8?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆
現在は「道の駅かでな」で調べて行くと、拝むことができる馬場跡です。
現在は米軍の飛行訓練場になっています。
かつて馬たちが走っていた場所には、蹄音の代わりに、飛行機のエンジン音が鳴り響いていました。
道の駅自体はかなり栄えているので、観光としても立ち寄っていい場所です!
https://goo.gl/maps/ejgjhtajjPtRkKyT9?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆☆☆
名前にも「馬場跡」という文字が刻まれているのが燃えポイントです!(笑)
現在はゲートボール場となっています。
昔は、松の木の木陰が観客席になっていたり、レース前の馬が木にくくりつけられていたと言われています。
馬場跡=松の木
というのも、馬場跡のひとつの特徴になります。
静かでのどかなスポットで、馬場跡で車中泊、という最高の体験をさせていただきました。
【琉球競馬豆知識】
競馬開催日には、今でいう「出店」もあって、お菓子やおもちゃ屋さんが並ぶ光景には、子供たちも歓喜したそうです。
https://goo.gl/maps/kCUptsAKXH65ruFG9?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆
名前にこそなっていますが、全く馬場跡の痕跡はありませんでした。
観光地のアメリカンビレッジに近いので、ついでに立ち寄ってみてもいいかもしれません。
『水曜馬スペ!キャプテン渡辺のオンライン競馬パーティ7』のロケ地もこちらでした☆
https://goo.gl/maps/2P3UyNJQwi13iWNB6?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆
現在は琉球大学のキャンパス内となっている馬場跡です。
残念ながら馬場跡だった面影はほとんどありません。
このように、全く痕跡がなくなってしまっている馬場跡がほとんどです。
https://goo.gl/maps/Y1sXtLwD1xvVqd4LA?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆☆☆
琉球王家直轄の馬場で、1695年に開場。
大きな大会も行われていたと言われている馬場。
現代で言えば、東京競馬場でしょうか。
馬場跡だったことがわかる史跡案内もあるので、行く価値はある場所です!
馬場付近には、井戸がたくさんありました。
【琉球競馬豆知識】
馬場跡付近には、井戸があることが多い。レース後に、水浴びや水を飲ませたりと、馬を労うために使われていた
沖縄の言葉で「クムイ」と呼ばれた、小堀(小さい池、プールのようなイメージ)も、かつてはあったそうです。
近所の住民の方によると、1980年頃に、小堀は埋めてしまったそうです。今は平坦な広場になっていました。
昔はその小堀に、魚やウナギもいて、深さも1mもなかったため、小学生たちの遊び場にもなっていたそうです。
ちなみに琉球競馬は、西から東に競走する傾向だったため、馬場のゴール側(東側)に、井戸や小堀などの、給水スポットが設けられていた可能性が高そうです。こちらの小堀も、直線の先の東側に位置していました。
かつてのパドック
住民の方に案内していただき、馬場跡巡りで唯一の「パドック」を発見することができました。
馬場から一本隣に入ったわき道にありました。
今はお墓で、ほとんどスペースがなくなってしまいましたが、昔はちょっとした広場があったそうです。
御桟敷(ウサンシチ)と呼ばれる、琉球国王が観戦されていた席が、この辺だったそうです。
運よく、住民の方に案内していただいたおかげで、多くの発見がありました。ネットや記録に全く残っていない琉球競馬だからこそ、現地まで足を運ぶ価値は大いにありました!
https://goo.gl/maps/f4b8zgVknVkDQCog7?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆
首里城上部の馬場
面影は全くないですが、この道路以外は、坂や曲がりくねった道になっており、馬場にするならこの道しかなかったのだと思われます。
史跡案内もありましたが、ほとんど馬場に関する情報はありませんでした。
https://goo.gl/maps/kDgdt71jNc68TXyc9?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆
首里城のすぐ近くで、王家が調教用に使っていたとされる馬場です。
綺麗に真っすぐ伸びているのが、馬場跡らしさ、を感じさせます。
御桟敷(ウサンシチ)=国王が観戦されていた場所として、案内板があります。
https://goo.gl/maps/upCB2tkdpWknyQ1w6?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆☆
馬場跡だったことがわかる馬の銅像があります。
馬場跡巡りにご同行していただい岡部幸雄元騎手。
馬の銅像があるのは、馬場跡の中でもここだけです!
「実物大の馬のオブジェ」との記載がありますが・・・
岡部幸雄元騎手は、『実物大じゃないでしょう。脚の太さとか、首周りの肉の付き方とか、全然違うよ』という、ホースマンらしい的確なツッコミをしていただきました!(笑)
https://goo.gl/maps/Jf95ktrBNwaQSEvR6?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆
名前に「馬場」と入っていましたが、こちらは大通りの十字路で、全く馬場跡の痕跡はありませんでした。
それでも、名前に「馬場」と入っているだけでもレアな方です。
https://goo.gl/maps/38eM9cK4vGrhMeSt7?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆
「馬場跡」の石碑を発見することができました。
公園となっていますが、周りは住宅になっている珍しい構造。
やはり
馬場=公共の場
だったため、今でも馬場跡は、私有地にはならず、公園や公民館、小学校になっている最たる例かと思われます!
https://goo.gl/maps/1t2gm8EQMXzFznAZ7?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆☆
保栄茂 と書いて 「ビン」と読むのは難易度が高すぎます。(笑)
地元の人にも読み方を確認しましたが、「ビン」で合っているそうです。
かなり広大な広場で、今でもお祭りが行われいるそうです。
馬場は競馬に使われていただけでなく、村人たちの憩いの場だったことが、今でも感じられます。
https://goo.gl/maps/wbhNRAZhy2zHWDZ37?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆☆
一瞬、馬かと思い感動しましたが、よく見たら獅子舞でした。。泣
目の前には、やはり馬場跡の鉄板施設、「公民館」がありました。
訪れた時は閉館時間となっていましたが、中には馬場だった時代の写真もあるそうです。
昔から馬場は、「綱引き」でも使用されることがあったそうですが、今でも3年に1回は、綱引き大会が行われいるそうです!
オススメ度 ☆☆
現在は小学校の校庭になっている馬場跡。
残念ながら馬場跡だった痕跡はありませんでしたが・・・
学校の前で、小学生たちに声をかけられ、「Youtuber」だと言うと、ものすごい人だかりになりました(笑)
小学生には「Youtuber」という仕事が憧れのようです(笑)
そこで入手した情報が、なんと校歌に「馬場」とい言葉が入っているということ!!
実際に、児童たちに歌っていただきました!
これは現地に行かないと絶対に気づけない成果でした!
小学生のみなさん、ありがとうございました!!
https://goo.gl/maps/emBjgRm9hoV7do156?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆
馬場跡あるある、公民館
馬場跡らしい広場がありましたが、この地域も、この広場以外はカーブや傾斜ばかり。
真っすぐ200mほどの直線と、平らな面があれば、高確率で馬場跡だった、と言えるのが沖縄の地理事情です。
グーグルマップには載っていませんでしたが、「馬場児童公園」という石碑を発見しました!
こうした痕跡ひとつでも見つけると、馬場跡巡りでは嬉しいものです!(笑)
ちなみに東風の読み方は、「コチンダ」
東風S(こちステークス)、というレース名が競馬にありますが、「コチンダ」は読めません!!(笑)
オススメ度 ☆☆
まっすぐ綺麗な直線が、いかにも馬場跡らしさを感じさせます。
置物はありましたが、「獅子の森」と言われているようです。
こちらの銅像も馬かと思いましたが、地元の人に確認したら、シーサーだそうです。
かなり廃れてしまっていますが、この辺りは戦争での被害も大きかったとのことで、シーサーもこのような形になってしまっているのだそうです。
かなり高い立地にある馬場でした。
https://goo.gl/maps/8xKL1qe6RmFojyuN9?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆
これまた公民館となっている馬場跡地。むしろ公民館を見つけたら、馬場跡だと思った方がいいのかもしれません(笑)
保育園と公民館の間にある広場が、馬場跡です。
「新城」と書いて、「アラグスク」・・・読めません!
城=グスク と読むのが沖縄の言葉で、他にもORANGE RANGEの「花」のロケ地にもなった中城城(ナカグスク城)などが有名です。
「乙女たちの優雅な舞が、役人たちに気に入られ、褒美として馬場が与えられた」という記載がありました。
https://goo.gl/maps/GyL6HCqtjgR18qNw6?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆
完全に住宅街となっており、辛うじて直線で馬場跡を感じられる程度です。
石碑のようなものを発見しましたが、この家の方にお話を聞いても、「石碑ではなく、私が置いた石です」とのことでした。残念!
このように、空振りすることがほとんどなのが、琉球競馬馬場跡巡りです。泣
https://goo.gl/maps/nzAi7n1YWdH5aZhb8?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆
今でも綺麗に芝生が手入れされている馬場跡
サッカーゴールも置かれており、ちょっとした子供が遊ぶ広場になっているようです。
馬場の奥はこの景色
かなり高い場所にあるので、ここまでどうやって馬を運んできていたのか、気になるところです。
この辺りも平坦な場所は、この馬場跡だけでした。
山や坂やカーブが多いのが沖縄県の特徴で、ちょっとした平坦な広場は、「馬場」にしていたことが感じられます。
https://goo.gl/maps/Xk4zZMXyFSAzbyRV6?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆
こちらも公民館の前にある広場です。
石碑もあり、「馬」というワードは書かれていますが、解読がかなり難しいです。
馬場跡は、「ウマイー(ンマイー)跡」と記載されていることもあるので、見逃さないよう注意が必要です!
https://goo.gl/maps/MjyomYKrrxJvwzDy5?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆
こちらも公民館となっている馬場跡地。
同じ通りの交番には、レース後に馬を休ませるのに利用していたと思われる井戸がありました。
交番の方に聞いても、井戸の用途や馬場跡だった、ということは、わからない、とのことでした。
現地の人でももう情報が薄くなっているのが琉球競馬の現状、だからこそ、こうして掴んだ情報を、このページに記録として残しておこうと思いました。
https://goo.gl/maps/vnLLxuCqREJUK4sg8?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆☆☆☆☆
馬場跡=公民館
というのはもう鉄板ネタなので、ヒントを求めて公民館へ行ってみました。
すると馬場跡だったという痕跡を発見!!
馬場の付近には、こちらも馬場跡によく見られる傾向である「井戸」がありました。
困っている村人の方を、岡部幸雄さんが助けてあげました。
するとなんと、この第一村人、「何か探しているのか?」と、お礼とばかりに問いかけてくださり、「馬場跡を探しています」と言うと、案内していただくことに。
「私が町会長だった時に、この道を、馬場から道路、に変更したんですよ」
という、超重要人物でした!
こんな巡り合わせあるんですね。(笑)
僕も岡部幸雄さんも、この出会いには一番驚きました。
琉球競馬馬場跡巡りは、本当に情報が皆無なので、現地に住まわれている方の助けが、大きな一歩になります!!
おまけ
レジェンドジョッキー岡部幸雄さんも、「暑い日はガリガリ君だよ~!」と言って、貴重なガリガリ君を食べるシーンを拝見させていただきました☆
https://goo.gl/maps/LQRpKYwNkKguxFwL9?coh=178572&entry=tt
オススメ度 ☆
この付近が馬場だったと予想されますが、痕跡も広場も見つけられませんでした。
おそらくここが馬場だったかも・・・という程度で、この道が本当に馬場だったのかも定かではありません。
オススメ度 ☆
今は畑となっている馬場跡地。馬場跡は、公民館や公園など、公共のものになっていることが多いですが、この土地はどうやら戦後に売却されたようです。
すぐ近くには、有名なニライカナイ橋があります。
オススメ度 ☆
海沿いの馬場跡地。
井戸なども発見することができましたが、それ以外は大きな収穫はありませんでした。
オススメ度 ☆☆☆☆☆
まっすぐ綺麗に伸びた道が、馬場跡感を漂わせます。
琉球競馬は、西から東に競走する傾向だったため、馬場のゴール側(東側)に、井戸や小堀などの、給水スポットが設けられていたことが多いです。
こちらは井戸こそないものの、自然の湧き水スポットが、東側にありました。
「馬浴川」という名前になっているのが、レース後に、馬たちをここで洗って、労っていた歴史を感じさせます。
本当にきれいな川で、観光客もそこそこいました。
沖縄県内で「ステイゴールド」というパン屋さんを発見しました。
由来を聞きに行きましたが、「好きな曲名から」だそうです。
残念ながら、馬のステイゴールドではありませんでした。泣
以上が、琉球競馬馬場跡巡りとなります!
他にも、戦争でなくなった馬を弔った 「馬魂碑」や、
https://goo.gl/maps/bAXB8ywFfiW5v26N6?coh=178572&entry=tt
「具志頭公民館」も、馬場跡だったそうです。
https://goo.gl/maps/LmGVxA7HAHaeZJz76?coh=178572&entry=tt
正直、馬場跡自体は探すのも難解な上に、いざ現場へ行ってみても、全く痕跡を見つけることができないのが、琉球競馬馬場跡巡りです。(笑)
僕もキャンピングカーで沖縄に1か月滞在する余裕があったため、今回は実際に沖縄中を駆け巡り、馬場跡の記録を集めることができました。
そのため、短期間の旅行中に、馬場跡を新たに探索しに行くことは、あまりオススメしません!(笑)
琉球競馬の復活
かつての琉球競馬が、現在は年に1回、沖縄こどもの国で開催されています!
審査員には、岡部幸雄さんもいらっしゃいます!
そして偶然にも、今回の沖縄滞在中に、この琉球競馬で優勝したシナモン号に会うことができました。
HORSE GARDEN CHURAN という施設で、乗馬や馬房掃除体験などをすることができました!
他にも、元競走馬のコウエイワンマン
おそらく沖縄唯一のディープインパクト産駒スパークルメノウ
サラブレッド以外にも、たくさんの馬や動物もいたので、観光施設としてもオススメです!
沖縄に旅行に行く方は多いと思います。
しかし、「沖縄には競馬がない」と諦めていませんでしたか?!(笑)
実際にスポーツ新聞には、競馬欄がありません!泣
しかし、沖縄にも競馬があったんです!
そして辛うじて、まだ馬場の跡も残っています。
私はいち競馬ファンにすぎませんが、人と馬は長い間、生活をともにしてきたからこそ、絆が生まれ、そして現代の競馬のドラマ性もあると思っています。
その歴史を感じることができるのが、こうした馬文化ではないでしょうか。
福島では、平安時代から続く 「相馬野馬追い」が今でもその伝統を引き継ぎ
岩手では 「チャグチャグ馬コ 」もあります。
沖縄では、闘牛文化は残っていますが、残念ながら馬文化は途絶えてしまいました。
このまま経過してしまえば、もう沖縄で競馬があった事実すら薄れていってしまうかもしれません。
かつて沖縄でも、人々は馬に熱狂し、馬は人々の生活も心の豊かさも支えていました。
そんな歴史と時間があったことを、この馬場跡巡り記事に記しておくことで、後世に残っていけばと思います。
今年の夏は、沖縄に行ってみませんか!?
そして沖縄に行ったら、馬場跡に行ってみませんか!?
絶対にガイドマップには載っていない、馬好きならではのとっておきの空間が、そこにはあります!
HORSE GARDEN CHURANにて、シナモン号に騎乗
※参考文献
協力:岡部幸雄さん