2022年4月8日にオープンした、新名古屋競馬場へ行ってきました!
競馬場へのアクセス、場内の様子、コースの特徴など、感じたことをまとめておきます。
競馬場へ行く際の参考になればと思います!
マイカーで行くのがベスト!
最寄り駅と思われる蟹江駅からは、徒歩2時間かかります(笑)
蟹江駅や名古屋駅から無料のバスが出ていますが、本数が1~2時間に1本しかありません。
一方、駐車場は無料で、入り口目の前の第一駐車場が571台、第二駐車場が1429台、合計2000台停められるそうです。
※パドック奥が、第一駐車場
僕が行ったときは、最後まで第一駐車場にも余裕がありました。
もともと、この新名古屋競馬場は、「現代はほとんどネット投票なのだから、アクセスが悪くても大丈夫!」
的なコンセプトで移転されたので、現地観戦へのハードルが高いのは仕方のないところでしょう。
ナビは「サンアール弥冨」、「弥冨野鳥園」などで検索
新名古屋競馬場は、まだナビに反映されてない場合もあるため、元の施設名だった「サンアール弥冨」、または隣にある「弥冨野鳥園」で検索することをオススメします。
かくいう私も、ナビに「名古屋競馬場」と入れたところ、旧名古屋競馬場に案内されてしまいました。
グーグルマップはすでに、「名古屋競馬場」と検索しても正しく案内されますが、その他のナビ等で検索する際はお気をつけてください。
※グーグルマップはすでに「名古屋競馬場」という名称に対応
入場料は無料
2022年4月に来場時は、入場料は無料でした。
中央地方の全25場を回って来たリサーチとしては、地方競馬場の入場料は、相場100円です。
門別は無料、盛岡&水沢の岩手競馬が200円でした。
ただ、コロナ期間中からは、入場無料の競馬場が増えてきた気がします。
ひとまずは入場料の100円が浮く状況なので、そのぶん馬券を1枚多く買いましょう(笑)
※2022年6月24日までは入場料無料(以降は100円)
コンパクトなスタンド
基本的には一般エリアが1階で、上は指定席や馬主席となっています。
※1階入場口付近
※指定席受付
かなりコンパクトなスタンドで、イメージとしては、北海道の門別競馬場に近いのかもしれません。
先にも書きましたが、「多くの来場者」を目的に作られている競馬場ではないため、少し小さめのスタンドでも十分なのだと思われます。
無料の席は312席しかないため、平日開催とは言え座って観戦することはできませんでした。
席数まではリサーチしていませんが、屋外観戦席は、全競馬場の中でも最も少ないと感じました。
すぐ隣がもう海のため、コース側は風が強いです。
少し厚着くらいで行くことをオススメします。
ただ場内自体が狭いので、パドック→馬券購入→コース という繰り返しで歩き回っていても疲れなかったので、席はなくても問題ありませんでした!
パドックはゆったり見られる
※屋根付きのエリア
※反対側は、より至近距離で馬を見られる
パドックは比較的ゆったり見ることができました。
段差があったり、パドックを囲うように観戦エリアがあるため、じっくり見ることができます。
僕は地方競馬では、データがないため、パドックを見る練習をしています!
重賞などの混雑時は、2階が穴場かもしれません!
※2階からでも見ることができました
地方競馬初のホースビューコリドー
パドックからコースへ向かう馬たちを、間近で見ることができます。
ただし、こちらはガラス張りになっているため、写真を撮ろうとすると、ほとんど反射して人が写ってしまう点が残念でした。
中央競馬場では、中山と札幌が、同じ試みをしています。
※中山競馬場
※札幌競馬場
中山は札幌は、ファンとしてはガラスがないので、綺麗に見えて助かるのですが、中にいる関係者側からは、
「ファンの方が走ると、馬が驚いてしまう」
「目の前にファンがいるので、騎手と厩舎スタッフが、直前の作戦会議をしにくくなった」
といった声も聞かれたりするので、そういった面も考慮されたのかもしれませんね。
さらにルーツをたどると、フランスパリのロンシャン競馬場が挙げられます。
凱旋門賞が行われる競馬場として有名ですが、ロンシャンの場合は、入場時だけ、馬専用に道が作られるんです!
馬が入場し終わった後には、この白い策が折りたたまれて、名馬が通った足跡を眺めることができるんです!!
(そんな変態的な楽しみ方をするファンは少ないと思いますが笑)
日本の競馬は、馬券が主体のため、安全、公正第一に競馬場も作られていると思いますが、ロンシャン式の競馬場が、いつの日か日本にもできたら大興奮です!
キッチンカーやコンビニあり!
※競馬場オープニングイベントとして、キッチンカーが登場
※ウマ娘ブース
場内の食事は、キッチンカーで楽しむことができました。
※たません 300円
また、場内にちょっとしたコンビニもありました。
が、16時(10R頃)には閉店するので、お気をつけください。
名古屋競馬場内にコンビニあるのご存じですか?#名古屋競馬場外向発売所 東側に #ヤマザキショップ がオープン!スタンド棟内1階にも支店があります。
開店時刻は10時から16時まで(ナイター日除く)
ご利用下さい。#コンビニ pic.twitter.com/r23oGnDHnr— Nagoya Dreamgetters (@758Dreamgetters) April 11, 2022
ちなみにコンビニは、競馬専門紙「競馬エース」の、石井学記者が店長だそうです。
競馬記者兼コンビニ店長 っていう肩書やばくないですか!?(笑)
場内にWi-Fi、無料給茶コーナーなし
競馬場内にWi-Fiのサービスはありませんでした。
現在全国をリサーチ中ですが、園田競馬場もなかったので(オッズ取得専用のWi-Fiはあり)、地方競馬場は、場所によりそうです。
中央競馬場は、全10場で完備されています。
ちなみにネット速度は、高知が170Mbpsで最速
浦和、金沢は2.2~2.3Mbpsと、ほぼ電波なしに等しい遅さだったりするので、地方競馬場のWi-Fiは、かなりの幅があります。
無料給茶コーナーも、職員さんに確認しましたが、設置してないとのことでした。
競馬場だけでなく、競輪やボートレース場でもだいたいあるサービスだけに、ちょっと残念なところ。
ギャンブル場にいる人は、馬券に使う以外のお金はないんです……(み、水だけでもタダでください……切実)
指定席はキャッシュレス投票のみ
指定席では、全てキャッシュレス投票となっていました(馬主席も)。
そのため、専用のカードを作らないといけません。
初回は作成無料ですが、紛失すると再発行に1000円かかりますのでご注意ください。
作成には10分ほど&身分証明書が必要となります。
マークシートを塗って投票することも可能ですし、タッチパネルで購入もできたので便利でした!
慣れてしまえば便利だと思います!
購入した馬券は、レシートのように発行されるので、「どの馬を買ったか」というのもわかります!
名古屋名物ポテト&チップも健在!
※画像提供:まさぶ~様
名古屋競馬場の名物にもなってきた、ポテトとチップ。
環境の変化にも強いようですね(笑)
母は異なりますが、2頭は兄弟。
青い首輪で角があるのが兄のチップ
赤い首輪が弟のポテト
ちなみに5年前の姿がこちら。
※2017年 旧名古屋競馬場にて
こんなに小さい時から、名古屋競馬場のマスコットキャラクターとして活躍しているんです。
ポテトとチップも、競馬場の”歴史”として、新競馬場へもお引っ越ししました。
※馬券や新聞紙は与えてはいけません!!
直線コースは240mに延長!
いよいよ馬券のキーとなる、コースの特徴を見ていくことにしましょう!
旧名古屋競馬場は、直線が194mと、日本の競馬場で最短の長さでした。
新競馬場では、240mとなったため、直線最短競馬場は、高知(200m)、佐賀(200m)の2場となりました。
次いで笠松競馬場が、201mとなっております。
この辺の豆知識は、競馬検定3級くらいに出そうなので、覚えておきましょう(そんな検定はない)。
府中よりも広い!幅30mのコース!
最も驚いたのが、コーナーの幅が広いこと!
調べてみると、幅30mは、東京や大井競馬場の25mをしのぐほどでした!
イメージとしては、中央競馬場の芝コースと同じくらいです。
幅が広いと、見ている感覚としては、スピード感が減少するので、ファン的な立場では「迫力がなくなる」というのが、正直なところです。
しかし、レースとしては、内外に大きく広がることができるので、「事故を防ぎやすい」、というメリットや、そのぶんフルゲートも多くしやすい、ということにもつながります。
今現在はフルゲート12頭となっていますが、中央競馬場のダートコースよりも広さはあるので、物理的には16頭立てなんかも可能なのでしょうか。
ゲートで躓く馬が多い
レースを見ていて思ったのですが、スタートして躓く馬が多いと感じました。
(決して本命馬が躓いて、追い込むも3着止まりで馬券が外れた……というわけではありません)
躓く要因としては、砂が滑ったり、深すぎたりするということが考えられます。
勝手な推測ですが、この辺はまだ砂厚の調整などを行っているのかもしれません。
「先行馬を狙ったのに出遅れた……」ということも想定しておきたいところです。
≪2022年4月23日追記≫
ジョッキーたちからも「ゲートで滑る」という声が多発しているようで、1開催目が終わった後に、JRAの馬場担当者を招いて指導してもらい、スタート地点の路盤改修工事をやっているそうです。
外差しが決まらない
レースを見ていて気付いたのですが、先行馬がとにかく止まりません。
理由としては、「差し馬が加速にてこずっている」からだと思いました。
加速にてこずる要因としては、「コーナーがきつい」ため、「コーナーを曲がりながら加速ができない」といった構造になっていると感じました。
4コーナーの出口で、外に膨れていってしまう馬が多発している状況です。
そのため、
1着先行馬
2着先行馬
3着にやっと差し馬
という決着パターンが今後も続くと予想できます。
この現象は、中央競馬場で最もコーナー半径の小さい新潟競馬場でも起こっていることです。
参考記事:小回り?大回り?史上初!!?コーナー角度を数値化!
新潟ダート1200mの決着パターンも、1着先行馬、2着先行馬、3着にやっと差し馬 というパターンを見たことがある人は多いと思います。
今後、内前有利の傾向が変わるとするなら、以下の条件かと考えています。
・内側の砂を深くする
・馬が新競馬場のコーナーに慣れてくれば、膨れずに回ってこれる
仮説として、「まだ馬が新競馬場のコーナーに慣れていないので、膨らんでいっているのかな?」ということも思い浮かびました。
逆に言うと、中央の馬などが初めて名古屋競馬場を走ると、外に膨らんでいってしまうリスクもあると言えます。
5月3日には、交流重賞かきつばた記念も迫っているので、予想する際は、「小回り適性」を意識したいところです。
競馬場→場外馬券場行のバスが運行
名古屋競馬で負けても大丈夫!
名古屋競馬が終わった後も、場外馬券場のサンアール名古屋(旧名古屋競馬場)へ向かうバスが運行しています。
馬券場を巡行しているバス……恐ろしいです。
名古屋競馬の負けを、他場のナイター競馬などで取り返したい!という方は、ぜひ希望のバス ”エスポワール号”(勝手に命名)をご利用ください。(笑)
名古屋駅行きのバスは、大型の観光バス!
最終レース確定後の10分後が最終便となっています。
逃すと一巻の終わりの地なので、お気を付けください。(笑)
修学旅行の気分ですね!
名古屋競馬場→名古屋駅は、おおよそ30~40分で到着しました。
夕暮れに黄昏ながら反省会です。
重賞デーは大渋滞注意
5月4日に行われた交流重賞かきつばた記念に行ってきました!
結論から言うと、駐車場から出るのには1~2時間は見ておいたほうがいいです。
当日は、新競馬場で初の交流重賞&ゴールデンウイークということもあり、ものすごい人でした。
問題は駐車場から脱出
出口が1つ&1本道&信号待ち
という最悪な状況が重なっていました。
競馬場の右側からも抜ける道はありそうでしたが、警備員さんに確認したところ競馬場右手から抜ける道は、
「私有地のため通行は許可していない」
とのことでした。
ただ実際には、それでも右手の道から抜けていく車もそこそこいました。(止めようとする警備員さんと、突破しようとするお客さんの攻防が繰り広げられていました)
正規の出口の列はこの通り。
30分経っても、1ミリも動けないほどでした。
結果的に、この1㌔先の出口まで行くのに
1時間28分を要しました。
重賞デーに行く際には、帰りの時間に余裕を持ったスケジュールにすることをオススメします。
主催者側の工夫としては、メインレースを4Rくらいに持ってきて、帰宅時間を分散させる、というのが良いのではないでしょうか。
2022年のかきつばた記念デーは
11Rかきつばた記念
12Rが最終レース
というスケジュールだったため、帰りの時間が集中してしまったのも、大渋滞の原因でした。
そのため、高知の黒船賞が、4Rを黒船賞にしているように、レース時間の調整をすることも、いち解決案としてどうでしょうか。
正直、結構な近隣迷惑にもなっていた大渋滞だと思うので、競馬のイメージダウンにならないようになればいいなぁ、と思いました。
上述したように、電車では来れない立地のため、全来場者が車かバス、というのも渋滞の原因になってしまいましたね。
日本国内全25場制覇!
2022年4月8日にオープンした、新名古屋競馬場に行き、再度全25場の競馬場制覇を達成しました!(笑)
学生時代に一度は達成したのですが、名古屋が新しくなったので改めて達成しにきました。
武豊騎手が、GI完全制覇目前で、GIを増設されていく気持ちがちょっとわかりました。(笑)
実は1年前にも、建設中の名古屋競馬場に来ていました。
競馬場だと思っていた建物は、全く別の施設でしたが……(笑)
この辺一帯は、工業地帯にもなっているので、夜は工場夜景を楽しむこともできるスポットです。
旧名古屋競馬場は、2026年開催予定のアジア競技大会の選手村として活用されるそうです。
中京から近いこともあり、中京→名古屋という競馬場の連闘を何度もしてきた思い出の競馬場です。
全店舗に味噌カツもあったので、食べ比べなんかもして楽しんでいました。
新競馬場でも名古屋グルメが食べられると良いですね。
名古屋競馬場お疲れ様!そして新天地でも盛り上がりますように!!
※2015年初来場時に撮影。左は現競馬エイト佐藤ゆきあきトラックマン