「競馬を始めてみたい!」
「勉強したい!」
「もう少し当たるようになりたい!」
という方へ向けて、競馬の基礎基本、馬券との向き合い方、考え方を伝授する企画です。
「競馬は情報が多すぎて何を見ていいのかわからない…」
という悩みを抱えている人は多いと思います。
しかし「本質」さえつかんでしまえば、少ない知識で多くの応用を利かすことができます!そこで、一度覚えれば一生使える”予想力”をお届けします。
例えるなら、毎週ただただ予想していくのは、足し算や引き算を理解せずにテストに挑もうとしているようなものです。まず基礎基本となる足し算引き算を、じっくり理解していきましょう!
競馬ファン→競馬記者→競馬伝道師を経て、本気で競馬と馬券に向き合ってきた僕が、今までに抱いた疑問、大切だと思ったマインドをお伝えしていきます!
予想力向上講座⑤
~直線の長さ一覧~
突然ですが、直線コースの長さ、正しく把握していますか?
「直線が長いコースだから、差しが決まりそう…」
「ローカルは直線が短いから…」
何気なく競馬予想で取り入れられている、直線の長さ、ですが、本当に正しく理解できているでしょうか。
今回は改めて、直線コースの長さ、を紹介したいと思います!
芝コースの直線の長さ一覧
・日本一直線が短い芝コースは、函館
・反対に最も長いのは、新潟外回り
・中山は、中央場所と言っても、直線はわずか310mと、ローカル並みに短い
・阪神や新潟の内回りは、内回りと言いつつも、他ローカル場よりも直線が長い
などが、この表から知ることができます!
ダートコースの直線の長さ一覧
・中京は、ローカルと言っても、ダートコースでは、東京に次ぐ長さ
なんてことが、つかめます!
直線の長さを使った予想法
各コースの直線の長さがわかったところで、実際に予想に生かす方法をご紹介します。
鈴木ショータ的には、直線の長さが400m以上のコースを、「直線長いコース」として分類しています。
例えば、フィエールマンという馬は、
直線長いコース【4・1・0・0】
直線短いコース【1・2・2・1】
という成績でした。レース映像を見ていると、
「コーナリングが得意ではなさそう」
→「コーナーを回った後からでも加速できる、直線が長いコースなら強いのでは!?」
という仮説から、フィエールマンの好走ポイントは、直線の長さ、であることが判明しました。
ウオッカも、「東京コースに強い!」と言われていましたが、直線の長さ、が実はポイントだったのではないか?と考えることができます。
直線長いコース【9・5・2・2】
直線短いコース【1・0・2・2】
直線が短いコースで勝ったのは、新馬戦のみ。
それ以外は
宝塚記念 1番人気8着
秋華賞 1番人気3着
有馬記念 3番人気11着
大敗が目立ったのは、直線が短いコースでした。
他にもトリコロールブルーという馬は、
直線長いコース【5・3・2・4】
直線短いコース【1・1・2・5】
という成績でした。
各馬の個性だけでなく、血統的な特徴も、直線の長さでつかむことができます!
最近の例では、2021年デイリー杯2歳Sで、最低人気111倍で3着に入った◎カワキタレブリーも、直線の長さ、を予想ファクターとして取り入れた馬でした。
◎理由 →前走も3着とは0.1差。体増えたのも成長分。反応鈍くなっており直線長い舞台で
サロン内でも、以下のような回顧をしていました。
ドレフォン産駒=反応が鈍い=直線が長いコースなら覚醒するかも!?
という思考回路が成り立ちました。
この予想プロセスが成り立つのも、直線の長さ、を正しく理解しているからこそ、できる思考です!
馬によって、直線コースの長さで、好走と凡走が分かれる馬がいます!
好走と凡走のポイントを分析するときに、直線の長さ、を覚えているかどうかで、糸口が見えたり見えなかったりします。
まずは各コースの直線の長さを、正しく把握し、それをもとに予想をしてみると、予想の幅が広がることでしょう!
予想力向上講座シリーズ
無料記事一覧→